KATAOKA1 field 塩尻市片丘 南西丘陵斜面に位置する開園3年目の圃場。水はけの良い粘土質の
火山灰土壌から成り表層も約30㎝と厚い。標高は約780mで常時強い南西の風が吹くが温もり続ける南西斜面
は秋の終わりが遅いであろうと期待させる。冬は稲藁のコートの中でブドウ達はじっと北風に耐えながら春を
待つ。圃場面積は1,800㎡ ながら、土地にあった適正品種を確認するため赤系ブドウを主体に5品種を栽培中。
周りに広がる蕎麦畑の景色は蕎麦好きには蕎麦と相性の良い白ワインを彷彿させるかもしれない。
この圃場や周辺では縄文遺跡がいくつも発掘されており、その昔湖だった?松本平の淵で沈む夕日を眺めたで
あろう縄文人を忍びながら飲むにはピッタリのワインかもしれない。
定植年と違って2年目の年は樹の生育もやや調子良過ぎで、実もしっかり結実した。しかしここはもう1年我慢
して美味しいブドウになるようにと泣く泣く摘房とした。
雪囲いで春を待つ1年生樹 各ブドウ品種を栽培する片丘第1圃場 そばの花畑に囲まれる圃場
KATAOKA2 field 塩尻市片丘 片丘第1圃場の近隣で土壌は類似しているが、より礫質で水はけ
はさらに良い。標高は約750mで風はさほど強くない。今後は主力となる品種を植えて行く予定であるが現在
はまだ圃場の半分程度しか苗が植えられていない。同じく黒系ブドウに加え興味深い白系の品種も栽培開始。
「草は友達」をモットーに草生栽培で水分管理をめざし、またその草達ともに土壌・土壌微生物の改良育成に
も腐心する。コンパニオンプランツとして植えてみたハーブ達も活躍するかな?
深く水はけの良い土壌 圃場の表札 コンパニオン植物のハーブ
YAMABE field 松本市入山辺 長野県のブドウ栽培発祥の地とされ、生食用デラウエアの産地と
して名高い。高品質のデラウエア を産出する土地柄はワイン用白ブドウの品質にも好影響を与えると確信して
いる。崩落性母材の土壌は片丘圃場のそれとは異なり極めて礫質であるが作土層は厚い。標高も750mで冬季
の最低気温は-10℃以下が続くが片丘圃場と比べてブドウの生育は同じ品種でも4~5日ほど早いように思わ
れる。主に白ワイン用の欧州系専用品種を栽培している。
山辺圃場よりの松本市街と北アルプス 山麓斜面で礫質の土壌断面 愛車ハセ・ド・コダワール号
HASE de KODAWAAR の KODAWARI の一つとなる Lyre 仕立てV字型の垣根がようやく形を整えてきた。
圃場の単位面積当たりの樹の葉面積をなるべく広くなるよう仕立てることでより凝縮されたワインを目指す
(本当にそうなるかは今後確認)。片丘第1圃場、寿圃場も同じ仕立て方法。
Lyre仕立てV字型(マンソン仕立て)
KOTOBUKI Winery 松本市寿小赤665‐4 2022年7月に醸造所完成。酒類製造免許を取得し、
同年9月より醸造開始。施設名を合同会社HASE de KODAWAAR 寿醸造所(ハセ ド コダワール ワイナリー)
とし、 隣接の圃場で栽培の欧州系品種のブドウと松本産リンゴを原料に各種ワイン、シードルを醸造販売。
アクセス 【鉄道】 JR篠ノ井線村井駅下車 又は JR中央線松本駅下車 → タクシー又は市営バス
【バス】 松本市営バス寿台線(松本駅~村井駅)小池ささらの里入口 下車 → 徒歩3分
【自動車】 長野自動車道塩尻北IC → 国道19号松本方面 → 村井交差点 右折→ 小池神社交差点 右折
最初の十字路(100m先)を右折後150mで到着
🏁 20歳未満での飲酒は法律で禁止されています。
【HASE de KODAWAARワインの主張】
ワインへのKODAWARIをどう実現するか探し求め続けます。
こんな特徴を主張しています。
〇 降雨量が少なく日照量の多い土地柄がワインブドウ栽培に適する
〇 標高750m前後の圃場は日中夜間の寒暖差が大きく良質なワインができる
〇 通常の倍近い葉面積(単位圃場面積当たり)を得る仕立て方と収量制限で
より凝縮されたワインが期待できる
〇 自然な状態を尊重する土壌管理のもとで天然風味のブドウを育てたい
〇 小規模な醸造がゆえに丁寧な自園栽培、選果、醸造管理ができる
そんな主張どおりのワインができれば最高ですね。
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